児童・思春期精神科・心療内科
精神科・小児神経内科
かぞくの杜クリニック烏山
東京都世田谷区南烏山4-14-5
世田谷テラス1F

TEL:03-6279-6122

児童思春期外来

児童思春期外来

思春期と問題の解決について

当院では、思春期の子どもたちのメンタル・トラブルを扱おうと考えています。

思春期とは、体の心が同時に、そして一生の間でもっとも大きく変化する時期です。15~18歳といわれる人の脳活動の頂点と重なるこの時期だからこそ、身体的にも精神的にも、また自分自身や人間関係についても様々な悩みや不安を抱えていくことになります。

言うならば子どもでもなく大人でもないこの時期に、いろいろな要素が複雑に絡み合ってメンタルヘルスの問題が表面化してきます。私たちは、複雑に絡み合ったこれらの要因を医師や心理士といった専門家のチームでひも解き、支えていこうと思っています。

そのためにはまず不適応状態の要因を、病態から考えることで治療するだけでなく、個々の子どもの心の発達の「ロードマップ」を評価し、積み残しのないように治療する必要があります。

また、この時期には、親の庇護のもとに育まれてきた愛着とそれを足がかりに「自分らしさ」を意識する段階から、次の段階ーアイデンティティを模索しつつ社会的存在となり、自己を客観的に見つめるためのメタ認知ができる段階ーになるためには、子ども自身が家族関係の変化を受け入れることも可能です。ここに思春期の問題の解決に至る道筋が見えてきますが、不登校についても同じように考えられます。

病態が既存の状態と考えられるか、家族関係の要素、学校や友人関係といった帰属する社会の状況などを評価し、同時に本人の心の発達評価も行い、本人のメンタルヘルスを成熟した状況に変化させていくことが最終目標です。

不登校の要因には、自分の感情をうまくコントロールできない、勉強についていけない、友人や先輩後輩との関係をうまく構築維持できない、学校や会社という集団でのルールを守ることが難しい、家庭内での問題など様々なものがあります。

最近では令和型不登校と呼ばれる、ネット依存による生活リズムの悪化と起立性調節障害を併存するケースが増えています。不登校に関しては自己肯定感の低下や頭痛・腹痛・下痢・嘔気などの身体症状、抑うつ、不安、不眠、イライラ、強迫観念、自傷行為などといった症状を認められる可能性もあります。このような状況が改善されないと、さらに学校に行きにくくなり症状も悪化していくなど悪循環となってしまう危険性があります。

こうした状況を踏まえ、子どもの今の状況を単なる病気としてではなく、心の発達の段階や家族関係、周囲の環境などを含めて丁寧に考えることで、よりよい支援を目指していきます。

当院では子どもたちが自分の力で前に進めるよう、保護者の皆様と一緒に考えていきます。

疾患・症状について

ASD

ASD(自閉スペクトラム症)とは、生まれつきの脳の機能障害による発達障害のひとつで、対人関係やコミュニケーションを通じて相手の考えを読み取ったり、自分の気持ちや考えを伝えたりすることが難しいといった特徴があります。「空気が読めない」「人の気持ちがわからない」「マイペース」と思われ、誤解されることがあります。

ASDの子どもは、他の人の心情や考えが自分とは異なるということを直感的に理解することが難しいことがあります。これは、相手の気持ちや動機を把握する脳の機能が、ゆっくりとしか発達しないためです。
言い換えれば、ASDの子どもは、他者の感情や意図を読み取る能力が発達途上にあり、そのために社会的なやりとりにおいて誤解が生じることがあるのです。

ASDは、生まれつきの脳の機能になんらかの不具合があるために起こるものと言われており、親の子育てや環境によって引き起こされるものではないです。

脳の機能の不具合によって起こる障害であるため、完全に治るということはなく、対人関係や社会性の困難に対する配慮と、本人の特性にあった環境調整や教育によって、症状の改善が期待できます。


【特徴】

  • 相手の気持ちや意図を汲み取ることが苦手
  • 自分の言いたいことを中心に話す
  • 分のルールや順番にこだわる
  • 例え話や冗談が通じない
  • 人の気持ちや考えが理解できない
  • 人との会話が苦手
  • 特定の食べ物や感触を極端に好む、または嫌う

ADHD

ADHD(注意欠如・多動症)とは、発達障害の一種で、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特徴を主な症状とする精神疾患です。

ADHDの症状として「不注意」とは、注意が散漫になりやすく、簡単なミスが多いことを指します。
物事を順序立てて最後までやり遂げるのが苦手で、約束を忘れてしまったり、
忘れ物やなくし物が多かったりすることがよくあります。

「多動性」とは、授業中に席を離れて歩き回ったり、落ち着きがなく、常に体のどこかを動かしていたり、おしゃべりが止まらなくなるといったことが目立つ状態のことです。

「衝動性」とは、先を読まずに行動してしまい、後で困ることになるという行動が目立つことを指します。

ADHDの特徴は人それぞれ異なりますが、家族をはじめ周囲の人のサポートがとても大切です。
適切なサポートを受けることで、日常生活や学校生活のしづらさを和らげることに繋がります。


【特徴】

  • 順序立てて行動することが苦手である
  • 簡単なミスが多い
  • 落ち着きがない、待つことができない
  • 行動を抑えることが難しい
  • 順番を待てない
  • すぐに気が散ってしまう

クリニック案内

アクセス

  • 電車
    京王線 千歳烏山駅より徒歩3分

医院名
かぞくの杜クリニック烏山
院長
種田 将
住所
157-0062
東京都世田谷区南烏山4-14-5
世田谷テラス1F
診療科目
児童・思春期精神科・心療内科・精神科・小児神経内科
電話番号
03-6279-6122